ついこの間まで「暑い」って言ってたのに…
どんどん肌寒くなってきて 秋ですねぇ~

お外に出てキンモクセイの香りを楽しみながら
少しずつ黄色~オレンジに色づく木々や植物の
移り変わりを楽しんでいます。
この季節がやってくると「もうすぐ新年~!」

新年というのは、ケルト暦の新年
11月1日のサーウィン(Samhain)のこと。
循環するケルトの宇宙はここから
新しいSpiralに入ります



ハロウィーンと言えばピンとくる人も多いかもしれません

ケルト新年からすると10月31日は大晦日のようなもの。
新しい年へ移行する前の「間」の時間に
“こちら”と“あちら”の境界が薄くなって
死者や異世界の霊がコチラにやってくる
そう、考えていました。
ですからハロウィーンから、サーウィンは
聖火を焚き 戻ってきた親族や友人の死者の
霊を賑やかにもてなす・・・

日本の「お盆」のような感じですね。
お盆の時も、迎え火や送り火を焚きますね。
親族や友人の死者といっしょに、うっかり
境界を超えてやってきた悪霊たちに
気づかれないよう、子供たちは魔女や悪霊
の扮装をして街を練り歩きます


ケルト宇宙の1年は大きく分けて「明るい半年」と
「暗い半年」つまり「光の半年」と「闇の半年」
があります。
新年にあたるサーウィンから「暗い半年」がはじまります。
秋分をすぎ、冬至に向けてもっとも
闇が長く、そして深くなるのがこの時期

暗い時から、1年がはじまってゆきます。
長い冬のはじまりです

サーウィンのテーマは 死~再生~変容。
これが「蠍座

すごくマッチしているのですよ。
「土星」が蠍座


ミューチュアル・リセプションになっていますネ。
なので「死~再生~変容」について、
なんぞチョコっと書いてみようと思います


映画「ネバーエンディングストーリー」の終盤に、
このサーウィンの季節の暗い闇から
「新しく、はじまる」というイメージに
ぴったりのシーンがあります

物語を読んでいた少年バスチャンが、物語の中に入り
物語の中の ファンタージエンの女王(幼ごころの君)
と対面した時に 交わされる会話です。
物語と、現実の境界線を超えるあたりが・・・
すでにサーウィン(ハロウィーン)
ぽいですね

バスチャン:
『どうして、こんなに暗いの?』
幼ごころの君:
『はじまりというのは、いつも暗いものなのよ』
さらにこのシーン

虚無にのまれて消えていったファンタージエン
残った1粒の欠片をバスチャンに渡し
幼ごころの君:
『あなたの夢と願いが、ファンタージエン
をまた新しく作りなおすわ』
そしてバスチャンは一つ、また一つと、思いを描き(想像)
物語を編んで【新しい】ファンタージエンを
創造してゆきます。
一度死んでしまったもの、破壊されたものが
新しく甦ってゆく瞬間です


この映画は、ドイツのミヒャエル・エンデ原作(二部構成)の
「果てしない物語」の第一部を映画化したもので
原作と違う部分もあり、本当はもっともっと
深遠な『鏡』構造のお話なので

まだ読んだことのない方は、どうぞ~
秋の夜長の読書にしてみて下さいネ

破壊と再生、死と再生というキーワードを聞くと
「破壊」や「死」という言葉に、思わず
びびってしまい、その部分にだけ意識が向かって
いくことが多いのですが

大切なのは それが“何故” 起こるのか?
それは再生、再建のため。
甦り、変容のための大計画なのです

サーウィンからの「暗い(闇)」半年の間は、
内面的な部分に意識をあてる時期。
これは、蠍座&冥王星のテーマでもあります。

隠れていたもの、
見えていなかったもの、
見ようとしなかったもの(深層意識)
を見る機会が与えられることになるでしょう。
日ごろ見えなかった心の奥の不安や恐れ、
イライラや怒りなどが浮上したり
隠していたもの、秘めた思いや欲望
本当の願いが 顕になったり
日ごろは表に出てこない出来事や秘密
本音が暴露されたり・・・
自分の日ごろのパターンや執着、弱い部分、
自分ではないと押しやっていた自分の影や
封印していた過去と向き合うことになったり
また、身体の不調や体調の低迷を感じたり
酷使している部分に気づいたり
もしも、今、あなたがそんな状況にあるとしたら
それは、サーウィンの変容を体験しているのかも?
暗い部分「闇」と向き合っただけ
その背後にある「光」に気がつくでしょう。
見たくないもの、見えなかったもの
例えば 痛みや、苦しみ、恐れ、
不安、嫉妬や羨望、怒りetc.
それは今まで存在しなかったワケではなく
ただ、内側に隠れていただけ

もしも、それが浮上してきたのなら
内側に「光(意識)」が入った証拠

あなたが本当に「求めるもの」に
近づいたということ

全てが 自分の“一部”だと知るとき
本当のあなたが目覚めます

これは天秤座の二極性を越えた先にやってくるもの。
創造と破壊、ポジティブとネガティブ
男性と女性、光と闇など、この三次元の世界では
二極がバランスを取り続けています。
どちらかだけが続くということはないのです

すべては、循環しています

円環的で包括的なもの・・・。

自然を観察すれば、死と再生の変容の
シクミを理解しやすいかと思います

地球が太陽の方へ顔を向けている地域は
明るい時=「昼」です…
太陽の光の「影」になっている地域は
暗い時=「夜」です。
昼と夜ができるシクミ
「夜明けの来ない夜はないさ…」
そんな唄がありましたネ

闇とは、光のウラにある影なのですよ

光の当たっている昼の地域だけが地球ではなく
光の影になっている、夜の地球も
やはり、地球の一部です。

二元性は包括的(全て一つのもの)であって
円環的なもので、変化し続けています。
秋になると植物は紅葉し色を変え、葉を落とし
そして死んだ植物は、腐敗して堆肥となって
春に新しい生命をもたらします。
土星である サトゥルヌス(クロノス)は
農耕の神でもあるのです。
闇とは 大地であり、子宮であり、夜でもあるのですよ。
つまり、すべてを生み出す、すべての生命が
やってくる「源」と言ってもいいですね

こんな言葉があります

「再生は 闇なくしてはありえず
再誕生は 死なくてはありえない。」
死を目の前にしたとき、人は「どう生きるべきか?」
生き方について自問し、生命について考えます。
私たちを養ってくれる 野菜や果物、野草や植物
そしてクリスタルなどの鉱物も
暗い大地の下で生まれます。
動物も、人間も、暗い母の子宮を通り
生命が誕生します。

私たちは毎日、目を閉じて眠り
暗いところから、毎朝、目覚め
再生しています。
夜の帳が降りると「太陽」は死んで
毎朝「太陽」の光が再生する…。
闇がもたらすもの、それは休息と再生。

サーウィンは「私たちが、どこから来たのか」
という、深遠な問いを投げかけます

サーウィンは闇である「子宮」を考える時なので
その、元を辿ってゆく旅へと誘われます。
蠍座のテーマには「遺伝」というキーワードもあります!
ハロウィーンでこちらに戻ってくる死者
というのは、本来、私たちの先祖(せんぞ)。
どのような血脈の受け継ぎこの世に
「生命」を得たのか???
私たち、一人、一人が先祖たちのリレーで最先端を
走って、最も輝いている子孫代表です

ご先祖さまたちは、恐らく 一生懸命
エールを送ってくれているでしょう

なぜなら、自分たちができなかったことを
子孫である、私たちが成し遂げるかもしれません。
自分たちが、清算できなかったものを
子孫である、私たちが、清算してくれるかもしれません。
失敗を、正してくれるかもしれません。
私たちが、先祖から受け継いだ痛みや、
怒り、悲しみなどの傷を「癒す」ことが
できるのは、今ここを生きている私たち

先祖ができなかった夢を、希望を
やりたかったことを、実現(成就)できるのは
今ここを生きている私たち

また、先祖から受け継いだ
贈り物=才能や能力が 私たちの中で
開花するのを待っています

私たちが、過去世や祖先から受け継いだ
痛みや傷を癒す機会、それがサーウィン。
自分を癒すこと、自分を愛すること
それが、自分だけでなく先祖を癒すことにつながり
これから先に生まれてくる子孫のためにもなる
循環するスパイラルです

そうやって、先祖(せんぞ)を辿ってゆくことで
私たちの祖先(そせん)という血脈を超えた
もっと大きな源へと立ち戻ってゆく
さらに大きな旅が待っています。
すべてを生み出した、その「源」への旅に移るのは
ユール(冬至~)の季節になります。

日本の民族学者、折口信夫は「ふゆ」(11月~12月)
というのは「ふえる」「ふやす」(「振ゆ」であり「殖ゆ」)
という意味だったと考えていました。
何が増えるのかいうと霊魂=タマです

これは、内面の「光」と考えても良いですね。
内面の「光」を殖やす

古代人にとって、冬は死の季節ではなく
霊力を蓄え、内部で増殖する新しい生命が
蘇生する時期だったわけです


成長を止め死んだように見える植物が、
冬の間、地中で根を伸ばし、栄養を蓄え
春に花を咲かせるように・・・
何かが止まったようにみえても、停滞しても
内側では何かが確実に成長している。
サーウィンは、私たちの内面に意識を向け
新しいVisionの「タネ」を蒔く
そんな、時期でもあるのです。
誕生=蘇生=黄泉がえり
日本語って深いですねー

なんだか、とりとめのないヨタ話でしたが・・・
秋の夜長の、暇つぶしにでもなれば幸いです。
Love and Light チナ☆ミッチェル
Isis Spiral

Blessed Be

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